FPコラム No2

【 投資はやった方が良いのか? 】

 最近、私たちの生活のいろんなところで、「株式投資で資産を作る方法」や、「iDeCoを使った老後資金づくり」、「NISA制度の活用」など、投資に関する様々な広告や記事を目にする機会が多いですね。

 皆さんも、パソコンでインターネットをしたり、スマートフォンや、新聞、雑誌などをご覧になる際に、そのような情報を良く目にされるのではないでしょうか。

 今回は、「投資はやった方が良いのか?」というテーマで、投資をすることのメリットとデメリットなどについて考えてみたいと思います。

⑴ 投資のスタイルは、人それぞれで、

 ① 「積立型の長期分散投資」(各種のインデックスファンドなどを使う)をするスタイル

 ② 「個別株や、ETFなどの現物株取引」をベースとするスタイル

 ③ 「信用取引、先物オプション、FXなど、レバレッジ」を使ったハイリスクの取引型 

 ④ 「金融機関などに相談」して、勧められた金融商品を購入し、運用を任せる方法 

 など様々だと思います。

  

 投資の目的や、資金状況、時間の制約など、投資をする状況が人ぞれぞれで異なりますので、投資のスタイルも十人十色なのではないかと思われます。

   

⑵ 私自身は、1986年から投資を始めましたが、これまで、「様々な失敗を繰り返し経験」してまいりました。

 その永年の経験から、私は、「投資を行うメリット」としては次のようなものがあるのではないかと考えます。

 ㋐ 上記①のスタイルでは、短期的には損失の状況におちいる期間もあるが、中長期的にみると資産が増えていく(利益が大きくなる)可能性が高く、資産形成に有効である 

 ㋑ 上記①のスタイルを永年継続して、ある程度の期間が経過すると(例えば5年、10年)、金額ベースで利益がどんどんと増えていくことを実感できるようになる 

 ㋒ 新聞やニュースで、経済や社会、国際情勢などに関心を持つようになる 

 ㋓ 将来のマーケットや、今後の社会の変化を自分で予測するようになる 

 ㋔ 教科書やメディアでは知ることのできない「数々の真実」を知ることになる 

 ㋕ (絶対とは言えないが)副収入を得ることができるようになる

 ㋖ 投資を成功することが、自分の自身につながる 

  

⑶ 逆に、「投資を行うデメリット」としては、次のことがあると思います。

 ㋗ 少なからず手間がかかる、一定の時間を必要とする(上記②、③のスタイルの場合)

 ㋘ 投資の失敗で、資産を大きく減らすことになる  

 ㋙ 投資の失敗が、自己否定や自信喪失につながる  

 ㋚ 知識の習得や情報の収集がおっくうである、本業に支障が生じてしまう

 ㋛ いつまでも、投資をやめることができない 

  

⑷ このように、投資にはメリットがある一方で、デメリットもあります。

 そこで、デメリット(上記㋗~)を避けるために、例えば、次の方法をとることが有効であると考えます。

 ⓐ いわゆる長期分散投資をする(つみたてNISA、iDeCoなどを利用したほったらかし型、①の方法)

 ⓑ 少額から初めて、経験値を少しずつ高めていく(①、②の方法)

 ⓒ インデックスファンドや、ETFを少しずつ買ってみる(①、②の方法)

 ⓓ 少なくとも投資経験を十分に積むまでは、「③は絶対にやらない」ようにする

  

 投資経験がない方にとって、投資を始めることはとても大変なことですよね。

  

 そこで、投資を始めようとする方は、将来の資産形成のために、とりあえず「ⓐ~ⓒ」のやり方をご参考に、投資を始めてみてはいかがでしょうか。

  

 また、投資を続けることで、㋒や㋓の点で、ご自身の視野がより広くなっていくことはとても良いことでしょうし、それが、皆さんの今後の人生にとっての「かけがえのない大きな財産」となっていくのではないでしょうか。

 

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